手紙を書きたい。
手紙と言っても封書でなくて良い。
ハガキが良いのだ。
限られたスペースで、ちょこっと書いてサッと投函できるこの気軽さが良い。
お世辞にも美しいとは言えないへなちょこな字で、日々誰かに宛てて書いている。
何か特別に伝えなければいけないことがあるわけではない。
ただなんとなく様子伺いをしたり、『先日はありがとうございました』とお礼を述べたり。
もちろん、世の中の人はみんな私のように暇人ではないので、
必ずしもお返事を頂けるなんて、おこがましい期待はしていない。
出した本人は出した時点で満足しているので、反応が無くても良いのである。
しかし、旦那さんのお母さんにハガキを出すと、
すぐに素敵な絵手紙でお返事を頂けるのがやはりとても嬉しかったりもする。
この間は春を感じさせるイチゴが描かれていた。
私にはそんな絵心が無いので、自分で撮った写真を印刷したものや、
雑貨屋さんで買ったポストカードに書いて送る。
メールでも電話でもいいけれど、時間がたっぷりとある今は、
少し時間のかかる、手紙を書いて送るという行為が心地良いのかもしれない。
とにかく、今はそうすることが好きなのである。
しかし今悲しい事に、手元には80円切手しかない。
もちろん50円切手を買えば済む話だが、今はそれができない。
元気だし時間はあるので、郵便局に行くぐらい朝めし前だが、今行ってはいけないのだ。
何故かと言えば、来週まで待てばピーターラビットの切手が発売されるからだ。
ここまで言うと、まるでかなりのピーターラビットファンであるかのようだが、決してそうではない。
ただやはり、同じハガキでも、見慣れたカモ(?)の切手より、(もちろんカモも良いが)
愛らしいピーターラビットが鎮座する見慣れぬハガキが届いた方が、
受け取る側も少しぐらい嬉しいのではないかと勝手に思い込んでいるのである。
もちろん相手が女子でないと通用しない話なのだが。
お礼状以外は大概女子にしか手紙を出す事はないので、
やはり私にはピーターラビットが好都合なのである。
旦那さんのお母さんだって女子である。女子に歳は関係ないのである。
小憎い事にこの切手、発売日も3月3日桃の節句と、
完全に女子の心を鷲づかみにすべく待ち構えている。
そして私はまんまとその戦略にはまり、今こうして『手紙書きたい病』と闘いながら、
悶々としているのであった。
そんなどうでもいい理由で手紙を書けない鬱憤を晴らすべく(?)、
かなりくだらない話を、かなり真面目に書いてみたという。
そんな日もある。
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